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《 2019.2.1 》
= ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2019 =

ウェルモが優秀賞 鹿野CEO「ケアマネの不安を取り除くAIを作りたい」


《 ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2019 30日 》

ケアマネジャーの“知らない”をなくし、ひとりひとりに合った最適な介護サービスが提供される世の中にしたい − 。そうしたビジョンのもとで展開している事業が高い評価を受けた。
 
経済産業省が1月30日、ベンチャー企業の成長を促す「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2019」を開催。ケアプランの作成を補助するAIを開発しているウェルモが優秀賞に選ばれた。代表取締役CEOの鹿野佑介氏は壇上で、「社会課題の解決に本気で向き合っていく。これまでの日本の成長を支えてきた高齢者が最期まで輝いていられる社会をなんとか作りたい」と意欲をみせた。

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 AIが足りない知識を補完

 

「実際、ケアマネジメントはかなり難しい。抑えておくべき情報が非常に多岐にわたる。常にあまりにも幅広い知識を求められる結果、多くのケアマネが不安を抱いている」。鹿野氏の問題意識だ。「その不安を取り除くAIを作り上げたい」と前を見つめる。
 
ウェルモが開発しているのは「ケアプランアシスタント(CPA)」。どうしても生じる“カバーしきれない知識”を補完し、学習・情報収集の負担を軽減する第2表の作成支援ツールだ。利用者の状態を入力すると、介護、看護、リハビリなどあらゆる領域を幅広く学習しているAIが、内容の選択肢を提案。各プロセスで参考とすべき情報・文献もセットで示し、ケアマネの質の高い判断を下支えする。
 
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ウェルモが並行して進めているプロジェクトがある。地域にどんな事業所、サービスが存在するかを蓄積した情報プラットフォーム「ミルモ」の整備だ。これとCPAを連動させる。その人が本来利用すべきサービス、相応しい特徴を有する事業所を具体的に提案する機能も持たせ、社会資源の面でもケアマネの“知らない”をなくす構想を描いている。CPAの実証実験は昨年9月から福岡市で始まっており、早ければ今年秋にもβ版サービスの提供が始まる見通しだ。
 

「協会は歴史的意思決定をした」

 

鹿野氏は30日のコンテストで、「この分野は官民連携が欠かせない。行政にストップをかけられると、たとえ良いチャレンジであっても全く進められなくなってしまう。中には保守的な自治体もあり、理解を得て前進させていくことに最も苦労している」と語った。そのうえで、「多くの関係者を巻き込んでいけば少しずつ動かしていけることも分かってきた。ステークホルダーの方々と連携しながら取り組むことが、障壁を突破していくうえで大事なポイントになる」と述べた。
 
また、福岡市での実証実験に高島宗一郎市長やケアマネ協会が力を貸したことを取りあげ、「歴史的な英断だったと思う。色々と賛否両論があるなかで大きなリスクをとった意思決定だった。本当に感謝している」と振り返った。